Suzuki

繭久里(くくり)カフェオーナー鈴木修次郎さんの“杉”を使った地域ブランディング

埼玉県加須市で“繭久里カフェ”を経営されている鈴木さん。このスペースを活かして、地域に 密着した、こだわりの事業をされておられます。今回は、そんなスペースをプロデュースしている鈴木さんに、地域ブランディングの真髄をお聞きしました。

 

鈴木さんの行われている事業について教えて下さい。

低温木材乾燥機「愛工房」で乾燥させた杉の製造・販売及びカフェ経営をしています。経営しているカフェ“繭久里カフェ”は、“健康に良いもの”をテーマにしています。こだわりは、“美味しい空気…漆喰と杉材の内装”、“美味しい食材…漢方農法米と無農薬の野菜”を使っていることです。このカフェに来た方が、杉を中心とした自然のこだわりの中で、心身ともに豊かになって欲しいという思いで行っています。

 

なぜこれらの事業を始めようと思ったのですか?

杉を扱おうと思ったきっかけは、杉でできた建物内の空気の良さに感動したことでした。45℃で乾燥させた杉材をふんだんに使った木造4階建てのビルに、父と行ったことがあります。その時に、“これこそ、人々へ自信を持って勧められるものだ”と心底思ったくらい、杉でできた空間の体感が良かったことが大きなきっかけですね。

また、杉には、お勧めしたい2つの魅力があります。

1つ目は、リラックス効果が非常に高いことです。リラックス効果の高い物質であるセドロールなどを空気中に放出することから、リラックス空間を作り出したい時には最適な素材と言えます。

2つ目は、空気の浄化能力があることです。杉の発する芳香「フィトンチッド」は、生活の中で発生する悪臭(たとえば、トイレ臭)の元となる化学物質を吸収・分解する作用があります。毎日多忙な現代社会で働く皆様が、家に帰った時に、本当の意味でリラックスができるような、自然にこだわった空間を提供したいと思っています。

 

加須市,古民家カフェ

 

杉の効果はとても魅力的ですね!鈴木さんは、そんな素晴らしい魅力がある杉を使って、どのような貢献ができたら良いと考えているのですか?

私が学生時代育った、加須市という地域への貢献です。多くの感謝があるこの地域の魅力を、最大限に引き出せるような空間を作ることができたらと思っています。

話は脱線しますが、もともとプロサッカーチームの経営がしたくて、全国的に広めていきたい、という大きな夢を描いていました。ただ、地域との結びつきの強い職業に就いていたこともあり、まずは身近なところから着実に貢献していきたいという発想になり、自分のお世話になった地域で活動することにしました。その中で繭久里カフェでは、杉の魅力を使ってお客様が心身ともにリラックス出来る空間を作り出し、地域のヒト・モノ・コトが行き交い、新たな価値が生まれる場所にしたいと思っています。地域の魅力を多くの方に知ってもらえるような場所にできたら、より加須市の良さが引き立つと思っています。

 

素晴らしいビジョンをお持ちですね!その貢献をするために、鈴木さんご自身がこだわっていることを教えて下さい。

私のこだわりは、一言でいうと“体感すること”です。繭久里カフェは、杉のショールームのようなイメージです。実際に来て体感してもらうことで、杉の素晴らしい魅力が伝わると思っています。今では、インターネットで疑似体験できるモデルルームがありますが、そんな中でもあえて、実際に足を運んでもらうことにこだわっています。足を運んできて下さる方々が、より心身ともに満足してもらえるような空間を作りたいという思いを最大限に表現できるようなカフェを目指しています。

 

また、自分自身が杉の魅力を広めていく時の仕事のやり方も、同様のこだわりを持っています。常に、様々な情報を集めることで、気になる場所があればすぐに足を運び、体感するようにしています。特に木工屋さんが作り出す作品には心打たれることが多く、その作品を、自社の杉材で表現して欲しい、という思いがこみ上げてきます。良い素材と良い木工技術で、よりクオリティの高い作品を作ることができれば、もっと多くの人に高い価値を伝えられると思いますので、実際にクリエイターやユーザーに会い、生の声を聞き、体感するような環境を、自ら作るようにしています。

 

くくりカフェ

 

素晴らしいですね!実際に会って相手の声を聞くこと、体感することは、プロデュースをしていく上で本当に大事なことだと私も思います。では、こんなに素晴らしいカフェを開くにあたり、特に大変だったことはどのようなことですか?

資金面、集客面です。特に集客には苦労しましたね。集客をするにあたり、どうブランディングをしていくかということは、常に追求し続ける必要があると実感しています。今までは、HPやタウン誌、口コミをメインで行っていましたが、集客こそ、足を運んで直接相手のニーズを聞き、チラシ等を配って広めていくことが重要なのだとようやく気づきました。

 

ありがとうございます!集客ができていること=ブランディングができていることだと思うので、実際に足を運んでデータベースを集めることは本当に重要なことだと共感しますね!最後に、鈴木さんがプロジェクトをプロデュースする上で必要なことは何だと捉えられていますか?

 

まずは、失敗を恐れずトライをしてみることだと思います。そして、実践したら、“3つのK”を意識しています。この3つは、“気がつく、気がきく、機転がきく”ということです。特に、“気がつく”ということがミソだと思っています。同じものを見ていても、人の良さやニーズに気がつかなかったら、課題を解決できないと思います。

“気がきく”というのは、相手が嬉しいなと思うことを察し、実践することです。“機転がきく”というのは、プロジェクトを遂行する中で、実行中の案が厳しいと感じたら、すぐに別の案に切り替えることだと捉えています。何かをプロデュースする際には、是非、“3つのK”を意識しながら、その中身を追求していって欲しいと思っています。

 

鈴木修次郎,エシカル

 

【 紹介事例 】
繭久里カフェ-cucuri cafe-
http://park.ethicalgp.com/cucuricafe/

【 協力 】
鈴木 修次郎 (すずき しゅうじろう)
エシカル合同会社
HP: http://ethicalgp.com

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